さぁ鳴らせ、音楽を鳴らせ。
音色を高らかに響かせろ。
私の人生を華やかに彩れ。
私は選ばれたモノ。
そうでなければ、こんな幸福なワケがあるかい?
このおこぼれが欲しければ、私のためにもっと音楽を鳴らせ。
そしたらそっと、見せてやろう。
神の恵が詰まりし、このタマゴを。
世界に一つしかない、稀少なタマゴだ。
さぁ鳴らせ、もっと鳴らせ!
――おや、キミにも聞こえたか?
今、この内側から、なにかがつつくような音が……。
Produce / Papa Movie / Papa Written / 綾坂キョウ